2015年6月25日木曜日

コラム「酒スイーツと父の日」

出会いは2015年6月24日夕方のスーパー。
それは半額コーナーにあった。
「宮崎 焼酎ぷりん」。
どうやら父の日に特別に仕入れた商品の売れ残りらしい。
別に焼酎という部分に大して惹かれるところはないが、
原材料・牛乳、生クリーム、卵、グラニュー糖、麦焼酎というシンプルさと
ご当地ものである魅力にわたしは釘付けだった。

定価430円、半額で215円。
とんだ高級プリンである。

買うか?買わないか?

わたしはしばらく手にして悩んだが思い立つ。
特にお酒好きでもなく宮崎に知り合いもいないわたしが、
このプリンを誰かから贈答されることはないだろう。
そして今後430円を払い、このプリンを買う日が来るとは考えにくい。
となると、これが半額で売ってる今日この日は
人生のなかでわたしが焼酎ぷりんを食べる唯一のチャンスなのでは。

そう考え至ったわたしは、これを持ちレジへと急いだ。


そして夜。実食のときが来た。
わたしは「赤鹿毛蔵元のこだわりで仕上げた堂々の大麦焼酎を使用した大人の味。焼酎とプリンの絶妙コンビです」と書かれた紙を取り去り、
おごそかに蓋を開けた。

つるんとした表面。
いざスプーンを…!

入れようとするが入らなかった。

そうだ。忘れてた。我が家では、小さいスプーンがどこかへ行ってしまい
現在大きいカレーが食べやすいスプーンしかないんだった。

どうしよう。とんだ縛りプレイだ。スプーンを使わずにプリンを食べるなんて。

こうなりゃヤケだ。
わたしは焼酎ぷりんを煽る。
最も男らしい食べ方に違いない。男らしすぎて零したけど。

なるほど確かに「焼酎」と「プリン」。
やわらかく、口の中で溶けるやさしいプリンに
ほんのりと、でも確かに焼酎が主張する。
決して邪魔になるほどではなく、いい感じにマッチしている。
うん。
おいしい。
「焼酎」という部分に甘えず、プリン自体もすごく丁寧な味だ。
きっと焼酎が入ってなくてもおいしいが、これもおいしい。

人生唯一のチャンスを無駄にしなくてよかった。
新しい発見があった。


ただひとつ疑問を呈するのであれば、
本当に父が酒スイーツを喜ぶのかということだ。
酒好きなら、それこそ酒スイーツなんかより酒を欲しがるはずである。
デパートやスーパーを見ると「父の日に酒スイーツ」が流行りなのかもしれないが、
結局喜ぶのは「お酒入ってるんだって~☆」「でも食べやすい~☆」という女子じゃないのだろうか。

父の日スイーツの売れ残りっぷりが答えだとわたしは理解した。




よん

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