2016年5月9日月曜日

オタクミーハー化問題について

昨今のオタク界の風潮として、よく言われているのがこちら。
「流行る作品が美少女・イケメンカタログになりつつある」。
キャラクターだけを取り出して自分の好きなように動かす二次創作のためには、
作品の中身なんてものは必要がない。
ましてや、見た目ですら関係がないことは
このおそ松さんブームを見ていたらわかるだろう。

昨今では、”ブームの作品”となるものが1年スパンで激しく入れ替わるような
そんな流れの速さを感じる。
アニメやゲーム化、前触れのない突然のブーム。
めまぐるしいグッズ展開や舞台化。
「愛してるからモノを買う」のか、
それとも「愛しているの証明にモノを買う」のか?
本来こだわりを持って、作品を愛して愛してやまないことから生まれたはずの「オタク」。
何故、オタクの世界が消費に侵されてしまったのだろう。

わたしはそこに、オタクのミーハー化があると思う。
日本人は、褒めるのが苦手な傾向がある。
文句や不満があるときは口を開くけど、
日常的に「愛してるよ」なんて囁くようなら一気にイタリアーノ認定間違いなし。
それはネットの世界でも顕著で、
ピースフルな言葉よりも悪口ばっかりが目につく。
何故か。
褒めないからだ。
だが、オタクの世界は違う。
何故ならオタクは「萌え」というファクターによって、ついつい口を開かずにいられないからだ。
迸るパッション。決してリアルな世界の「好き」では及ばないような、
体が全身を駆け巡るような感覚「萌え」。
それを通すとオタクたちは、声を発さずにいられなくなる。
特に女性は顕著だ。イラスト共有サイト「pixiv」を見てみよう。
人のイラストにタグを付けられる機能があるが、
「なにこれかわいい」「尊い」「萌え死んだ」「萌えすぎて禿げた」「萌えすぎて変な声出た」
「あなたが神か」「かわいすぎて吐血」
こんなタグをつけられてももはや作品の評価でもなんでもないが、
彼女たちは溢れ出るパッションをぶつけずにはいられなくなるのである。

こんなに褒め言葉(?)で満ちた世界が他にあるだろうか?
流行りのジャンルにいれば連日人が訪れ、褒め言葉を交わしあえる。
互いに同じものについて語り合える。
そりゃあ居心地がいいに決まってるのだ。

こうして本来の「オタク」ではない「ミーハーオタク」は増加の一途を辿り、
企業はミーハーオタクを食い物にするための作品づくりをして、
怒涛のように経済が回っていくのか…と思うと一抹の寂しさを覚える。
「同じグッズを何個も持ってるのが愛」なんて、まともな精神じゃないからね?(ダメって言ってるわけじゃないよ)

こういう世界があることを否定するわけではないが、
市場が潤うのはいいことだが、消費に囚われすぎて
オタクの世界が潰されることがないように…と危惧するばかりだ。

そうならないためにはどうすればいいかの答えは簡単である。
オタクの世界をテコ入れするのではない。
褒め言葉で満ちた世界にすればいいんだ。
褒められたい、友達がほしい。
そのためにオタクになる…という、昔では想像できなかったことが起きているのは
ここだけが褒められる世界だから。

消費にとらわれないためには、
心を潤すしかないよ。

みんな、周りの人を、もっと褒めよう。




よん

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