8月17日、炎天下。
太陽が降り注ぐ中、代々木競技場にはたくさんの若者が集っていた。
a-nation。
avexが主催する、2002年から始まった夏の大きなイベントのひとつだ。
今年は1週間行われるそのイベントにはバンドからアイドルまで多くのアーティストが出演する。
その中に、
平均年齢63.5歳のおばちゃんが7人。
そう、毎度おなじみオバチャーンだ。
ついにオバチャーンがa-nationにまでやってきてしまった。
”a-nation”というイベントはずっと知っていたし、何度も見てきたこともあってか非常に感慨深い。
ここまでくれば、自信を持って「東京進出しました」と言ってもいいのではないかとも思う。
楽屋に入るとさすがに緊張していた…のは常識人の脇だけで
隣で宇口は大あくびをかました。
藤本にも「緊張してますか?」と訊いたら、「全然!」という答えが返ってきた。
a-nationでも動じない、さすがのオバチャーンである。
今回は”自転車での登場→サンバイザー飛ばし→オバチャーンのテーマ→MC→オバレゲエ”という鉄板パフォーマンスだが、大舞台で一体どうなることか…。
結論から言えば
入場曲が鳴ってるのに出て行かないという出トチリはあったし、
「オバレゲエ配信開始!」というおめでとうサプライズをくす玉でお祝いしながら発表だったはずがポロッと舟井がMC中に「オバレゲエも配信始まりましたんで!」と言ってしまったなど
小さ…くはないミスが目立ちはしたが、
周りのおとなを焦らせるだけで質を下げるものではなかった。
事実、客席のギャルたちは「かわい~!!」と言ってくれたし、
”自由なおばちゃん感”が面白かったと思う。
(藤本のダンスシーンはやたらギャル受けがよかった。ステージの作りもダンス向きだったかもしれない)
ただそれはオバチャーンだけの力ではなく、周りの力あるひとがフォローしてくれたから。
出トチってなかなか出てこないオバチャーンに司会の方がくれた「おばちゃんは欲しがりだからな~!みんな手拍子!」という一言がただの出トチリに意味をくれたし、
間違ってオバレゲエ配信決定をポロッと言ってしまったときも「今のことは全部忘れてください!みんな何も聞かなかった!」と言ってくれたことで
ミスをボケにしてくれたからこそ、彼女たちは”自由なおばちゃん”でいられた。
音響もなかなか出てこないオバチャーンを動じずに待ってくれた。
今回は助けられたのだ。
わたしは今回のステージは、
「これがオバチャーンです。」といってもいいステージだったと思う。
周りの力でそういうステージにしてもらえた。
しかし、彼女たちは東京に来て大舞台で失敗をしてしまったことがショックだったらしい。
終わった後メル友の有田からメールが届いた。
「最悪でした。言われた通りに出来ずに真剣さがたりませんでした。東京では笑いあればすべてよしが通じません。
歌と踊りもっとレッスンしないといけないと反省。プロ意識が足りないと反省。」
こんなに落ち込んだメールが来たのははじめてだった。
いつも「美しかったやろ♡」とか「今日もよかったやろ♡」とか明るいメールをくれる有田が、
ここまで落ち込んだメールを送ってきた。
正直わたしからしてみれば
関ヶ原のほうが遥かに最悪だったが、
このタイミングで彼女たちが「もっと頑張らないと」と感じたこと。
なぜ今回だったかは分からないが、それはとても意味のあることだ。
新しい局面を迎えた彼女たちが、
今後どう変わっていくのか。
あるいは変わらないのか。
これで変わらないのならば、恐らく変わるときはもう来ないだろう。
ただ遠征のイベントが多すぎたため、仏セブン以外のメンバー”ネクストジェネレーション”との連携も疎かになってる今
「オバチャーン」の未来はどうなっていくのか。
オバチャーンは7人でなく、13人だということをどうか忘れないでほしい。
夢の紅白まで、あと5ヵ月を切っている。
オバオタ 米原千賀子