2017年8月23日水曜日

うさぺんメキシコ日記-50度の酒をぐびぐび飲む男-

メキシコに行ってきたよレポ 6日目③!!
【登場人物】
うさこ:度胸のあるビビリ
ぺんちゃん:かつてカリフォルニアに住んでたビビリ
我々は車に乗り込みまた別のお宅へ…。
紀元前から使われた石器「メタテ」棒「マノ」とを使ってトウモロコシを挽かせてくれると言う。

作業をする前に、刺繍のエプロンをお借りした。
もちろんガイドのトニーも着るよ。

作業に取り掛かると思いきや、「これ飲んでみなよ!」とショットグラスを渡される。
恐る恐るちょびっと飲んでみると、口を劈くような刺激。「メスカル」だ。
メスカルはアガベ(リュウゼツラン)が原料のお酒。
アガベはその辺にぼこすか生えていて、オアハカ地方では古来からメスカルが作られる。
ちなみに、テキーラ村で作られたものを「テキーラ」と呼ぶ。

世に普及してるテキーラは癖があって苦手だけど、
ここのメスカルはすっきりしていて意外に飲みやすい。
「お腹壊してるならメスカル!体の中を消毒してくれるよ☆」とメスカル飲んでウキウキのトニー本当によく飲むね!????
確かにそうだなと思ってちょっとずつ飲みながらも「わたしにはちょっと強いよ~~」と言うと、
塩とライムが用意された。 
メキシコでキツいお酒をまろやかにするといえばコレ。
とはいえ50度を超えるアルコールがどうにかなると思えないんですけどね!!!!
何ならアルコールに増して塩気と酸味がスゴいよ????
わたしが口に入れては変な顔をするのを見て笑うメキシコ人たち。

一笑いしたら作業へ。
みんなで乾燥したトウモロコシの皮を剥き、実を取る。
実が硬くて非常に取りづらい。トウモロコシの芯を使ってトウモロコシの実を取るという
今後の人生で二度と使うことのなさそうなコツも教えてもらった。
力加減がすごく難しい。

この土台がメタテ。棒がマノ。どちらも石で出来てるから超重い。
でもこの地方では結婚するとき、新婦側と新郎側併せて2つのメタテ・マノを貰うらしい。そんなにいるのかな。
ひとつ物置で埃被ってるんじゃないの?ってついつい疑ってしまうの。許して。
これをごりごり押し出してスッと引く、という動きを繰り返し、トウモロコシ粉が出来上がる。
これも挑戦させてもらったけど、悲しいことにわたしはきっとオアハカ地方で嫁に行けない。下手すぎる。
こんなに重いマノを軽やかに扱うお母さんたちへの尊敬が尽きないよ。

わたしたちがお腹を壊しているということを聞いて、お母さんたちはハーブティーを出してくれた。
メキシコでは香辛料として、薬として、とにかくよくハーブが用いられる。
煎じてくれているからか、この少しの透明度もない感じがちょっと怪しい薬っぽくてよいよね。



メキシコの先住民女子は、三つ編みに紐やリボンを入れ込むのが定番のヘアスタイル。
わたしが「お母さんたちの髪型かわいいね」って言ったら、
「あなたも髪の毛長いからできるわよ。やってみる?」とのお声を頂いたので
ありがたくやっていただくことに。
編み込む紐は室内にある機織り機で即興で撚ってくれた。
左右で紐を編み込んだ三つ編みを作って、そのふたつを頭上へ持ち上げ繋げる。
完成。わたしは気に入ったけど父親に写メ送ったら「サザエさん?」と言われたので許さない。

お次はぺんちゃん。
わたしのときは迷わず灰色の紐を選んだのに、
ぺんちゃんがやるときには「何色がいい?」って訊くお母さん。
羨ましくて「わたしの時は聞いてくれなかったのに…」って軽い気持ちで言ったら
お母さんたちもトニーも一緒になって
「で、でもその色がトラディショナルな色なのよ!」
「やっぱりその髪型にはその色よね!」
「今着てる色と合ってて、最高に似合ってるよ!よっオシャレさん!」と必死になって盛り上げてくれたのが笑えた。


ふと気が付けばテーブルの上にはお食事が。
てっきりさっきのトルティーヤでお昼ごはんが完結したと思っていたわたしたちに衝撃が走る。
まさかこんなご馳走をいただけるとは…。
フレッシュチーズ(塩気が強い)、オアハカチーズ(酸味があって平たい)、サルサ、
冬瓜と謎の草がたくさん入ったスープ、
サラダ、皮ごと食べれる庭で採れたアボカド、トルティーヤ(しっとりタイプ)、
キュウリとライムのジュース(さっぱり甘くて不思議な味わい)、
「これもあるわよ」と出してくれたモーレ ネグロ、
 デザートに出してくれた甘いタマレス。
なんておもてなされているんだ…。

みんなでテーブルを囲んでわいわい食べるお食事は、
どこの国にいたって楽しいに決まってる。
さすがに食べきれなかったけど、嫌な顔ひとつせずお母さんたちは見送ってくれた。
わたしはエプロンがしっくりきすぎて、そのまま着て帰ることに。
刺繍でいっぱいなのに、600ペソ(3600円)。お安い。

たった数時間だけでも、あったかいお母さんたちの笑顔で
どんどん村が好きになっていく。

楽しい思い出をありがとう。



つづく

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