関ヶ原で決戦が始まる。
「関ヶ原LIVE WARS2014 ROCK onna ROCK」
”東”と”西”に分けられたステージ。
もちろん”西”のステージに、彼女たちはいた。
そう、オバチャーンだ。
関ヶ原ということで、軍配も特別に用意した。
自転車で駆け抜けたのち、クールに登場し
舟井の「合戦や~!」という掛け声でみんながサンバイザーを投げて”オバチャーンのテーマ”が始まる。
合戦感を出しつつも”CO2”や”自転車”などのいつもの特効を使いながら
パフォーマンスと勢いで盛り上げるという作戦だ。
どしゃぶりだった雨も止んだ。
舞音楽祭を経たわたしたちに、怖いものはなかった。
(共演するQueen's Tears Honeyさんと)
はずだった。
結果、わたしたちが見たものは
オバチャーン史上最低のライブだった。
オバチャーンの登場曲である"born to be wild"が鳴り出す無音の状態で走り出してしまった自転車。
走行がままならず転びそうになる藤本。
軍配を持ってテンションがあがったのか、舟井が「イエ~イ!」と声を上げながら登場してしまい、
打ち合わせと全く違う展開となってしまう。
急遽始めてしまったMCの収拾がつかずに、何度も同じ話を繰り返す。
突如”オバチャーンのテーマ”の前奏が鳴り出したかと思ったらいきなり止まったりPAとの連携もガタガタで
締まりがないため秘密兵器であるCO2を打つタイミングも見つけられない。
今までにない失敗だった。
すべての息があわない。
今までどれだけ歌と曲のリズムが合わなかったり、
踊りが間違ってたりしたことがあっても、こんなことはなかった。
確かにオバチャーンは平均年齢63.5歳。
おばちゃんたちがぐだぐだやってるものと映るかもしれないが、
実は曲が病みつきになって
実は踊れるメンバーもいて
ちょっとおもしろくて
みんなが必死でなければならない。
いつもは感じられるひしひしと伝わってくる必死感が、
この日は感じられなかった。
驕ったな。とわたしは思った。
これは油断でしかない。
メンバーのせいかもしれないし、
入念にリハをしなかったスタッフのせいかもしれない。
前一度成功したからって、同じことをできると思ったら大間違いだった。
時間は確実に流れている。
それも、わたしたちより早く
彼女たちの過去は過ぎ去っているのだ。
わたしは、こんなステージを見るのが悲しかった。
関ヶ原LIVE WARS2014のお客さんはドルオタばっかりだったため、
客席は盛り上がってるように見える。
レスポンスも多かったし、舟井が歌い上げるパートではみんなケチャしてくれた。
もしかしたらそれは、初めてオバチャーンが”アイドル”として受け入れられた瞬間だったかもしれない。
だが、このステージは
完全なる敗北だった。
はちゃめちゃをやるのと、
周りが見えないまま走るのは違う。
オバチャーンは、 はちゃめちゃをやるからよかったのだ。
ただ、この日は宇口がいなかったためネクストジェネレーションから福井が選ばれたが
彼女は非常に頑張っていた。
(写真、左から2番目)
楽屋では顔がこわばっていたため不安だったがマネージャーから言われた「喋れなかったら次はないと思え」という厳しい言葉をバネにして
よく喋れていたと思う。
「オバチャーンだけ写真撮影OK」というMCのなかで、
「よく撮っといてな、他に写真撮られるのうちらもう遺影しかないんやから」 という言葉が出てくるのには瞬発力の良さを感じた。
福井は現役ウグイス嬢なだけあって、頭の回転が速い。
こういう知らなかった良さに出会えるときが
オバチャーンを見ていて一番たのしい瞬間かもしれない。
戦が終わった。
はじめて見た人くらいは楽しませることができたかもしれないが、
オバオタから見たら完全なる負け戦だった。
メディア出演が増えるとライブや練習時間が減り、結果疎かになってしまう…
もしかしたら、どのアイドルも通る道を今オバチャーンも通っているのかもしれない。
「驕った瞬間、地に堕ちる」というのは、どこの世界でも一緒だ。
「初心を忘れず」とは安っぽい言葉かもしれないが、これに尽きる。
”オバチャーン”というアイドルが存在し得る理由を、考え直そう。
力技でマイナスのものをプラスに持ってきて「今がある」ということを忘れてはならない。
オバオタ 米原千賀子










0 件のコメント:
コメントを投稿